年齢を重ねるごと、髪のボリューム不足に悩むことも増えていくのではないでしょうか。
ボリュームのない髪は老けて見え、ファッションにも馴染みにくくなります。
しかしクリニックに通って治療するとなると、時間も金銭的にも負担がかかりますよね。
自宅で簡単にボリューム対策をする方法を、ボリューム不足の原因とあわせてご紹介します!
女性の見た目年齢は髪で決まる!
女性の見た目年齢を判断するとき、どこに目を向けるでしょうか?
お肌をイメージする人もいるかもしれませんが、実は印象に与える影響が大きいとされているのが「髪」。
P&Gが20から50代女性200人を対象に行った調査によれば、「お肌より髪のほうが見た目年齢に影響を与える」と答えたのは、なんと全体72%にものぼります!
特に「髪にボリュームがないと老けてみえる」という人が多かったそう。
トップの髪がふわっとしていると、あか抜けた若々しいスタイルに見えますよね。
後頭部にボリュームを作り、おしゃれなスタイルやヘアアレンジを楽しむ人が多いのも納得できます。
しかし、年齢を重ねるごとボリュームは減っていくものです。
また、女性の薄毛・抜け毛の問題は生活習慣からの影響も少なくありません。
中には20~30代でもはじまる人もおり、ボリューム不足を感じている女性は多いんです。
しかし「年齢によるものだから仕方ない」とあきらめる必要はありません!
女性の薄毛は男性に比べると、日ごろのケアによって改善する見込みが高いとされています。
治療・対策はいつはじめても手遅れにはならないので、「髪が薄いかも?」と気付いたときをスタート地点にして、ケアをはじめましょう!
女性の髪がボリュームダウンする理由
女性の髪に元気がなくなる主な原因とされているのが「年齢とホルモンバランス」です。
さらに、食生活や運動不足、ストレスのような生活習慣も影響します。
年齢とホルモンバランス
女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、髪の成長に深く関わります。
ホルモンバランスが乱れると、元気のないくたっとした髪が増えてしまいます。
さらに妊娠や出産を経験した女性に、抜け毛が増えるのも女性ホルモンの影響が原因です。
エストロゲンは年齢を重ねるごとに減っていくため、髪密度は20代ごろ、髪の太さは35歳ごろがピークといわれています。40代以降は女性ホルモンの分泌量がますます少なくなり、ボリュームダウンが顕在化する女性も多くなります。
繰り返すパーマやヘアカラー
ボリュームアップのためにパーマやヘアカラーを利用することもいいのですが、高い頻度で繰り返すと髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。
ヘアカラーでは、髪のメラニン色素を分解し脱色します。このとき、ヘアダイ(永久染色剤)が頭皮に刺激を与えてしまうのです。さらにパーマも薬剤が頭皮に影響を与え、炎症を引き起こす可能性があります。
30代~60代の女性の場合は、白髪染めを繰り返す方も多いですが使用時には注意しましょう!
食事バランス
タンパク質やビタミン・ミネラル類は、健やかで丈夫な髪を育てるために必要不可欠です。
ダイエットや食生活の乱れによって、肉や魚を食べずにいたり、炭水化物ばかり食べたりすると毛根が栄養不足になり健康的な髪が生えなくなってしまいます。
中でもビタミン類は血行促進や代謝活性化の働きをするため、髪の健康に欠かせません。摂取量が足りないと、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを引き起こします。
紫外線の影響
長時間紫外線を浴びていると「ケラチノサイト」という細胞活性酸素が発生しやすくなります。これによって、頭皮の炎症が招かれやすくなるので注意しましょう。
喫煙
髪の生成に必要な酸素や栄養素は、血液とともに毛根へ届けられます。
煙草の含有物であるニコチンには、血管を収縮させるため喫煙を続けていると、頭皮に栄養が届きにくい状態に陥ってしまいます。
他にも喫煙は活性酸素の発生や、エストロゲンの現象を起こし、髪に悪影響を与えます。
女性の薄毛治療とは?
薄毛・抜け毛の治療は「外用療法」と「内服療法」という二種類に大きく分けることができます。
外用療法
育毛剤を使うような方法が、外用療法です。
育毛剤には髪が成長しやすい環境を整えるタイプと、細胞に直接働きかけ発毛を促すタイプのパターンがあります。
特に代表的な存在がミノキシジル。
日本では2005年に、一般薬品として承認されました。
効果が高い分、副作用リスクも懸念されているため、使用する際は医師や薬剤師へ相談してください。
内服療法
外用薬での効果が十分にみられないときは、補助的な役割を果たす内服療法も利用されます。
代表的な薬剤に、ミノキシジルタブレットやパントガール、男性ホルモン対策として経口避妊薬(ピル)などが挙げられます。
そのほか、足りない栄養を補給するためにビタミン剤や漢方を利用することもあります。
発毛効果の強いミノキシジルやパントガールは、副作用の可能性もあることから妊娠中の服用が禁止されています。
利用時には、あらかじめ医師に相談した上で、用法を守って正しく利用してください。
自宅でボリュームアップを目指せるケア方法
では、具体的なボリューム対策についてご紹介していきましょう。
バランスの優れた食事を習慣化!
健康的で美しい髪を手に入れるには主食+「肉や魚」+「野菜」といったバランスのよい食生活が欠かせません。しかし、忙しい毎日の中では、三食バランスのとれた食事をとることは簡単ではありません。
そんなときは一日おきに、それも難しい場合には2、3日おきにバランスのよい食事がとれるように意識しましょう。食事からの栄養補給が難しいのであれば、栄養サプリメントを取り入れるのもいいですね。
ボリュームアップにつながる栄養とは?
髪の生成に欠かせないたんぱく質は「豆類」や「穀類」に含まれています。
とくに大豆は、質のいい植物性タンパク質が豊富。
古くから畑の肉と呼ばれるほど栄養に優れている上、女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンも含まれています。
大豆を摂取したら、栄養素を有効活用するために必要なビタミン類も積極的に取りましょう。
ビタミンB2は毛髪の成長を促し、ビタミンEは血行促進をサポートするためどちらも髪の成長に必要不可欠。ビタミンB6はイワシ、サンマ、マグロ、ビタミンB2は「レバー、納豆、牛乳、ビタミンEはアーモンドなどに含まれています。
運動で血行を促進!
適度な運動は全身に血液を送り、髪のボリューム対策にもつながります。
運動内容は、激しいものでなくてかまいません。
ウォーキングのように、気軽にできるものからはじめましょう。定期的な運動は、ストレス解消にもつながりますよ。
デスクワークの人は意識的に肩を回したり、ストレッチを取り入れたりするだけで、コリやすい首や背中の血行を促進できますよ。
生活習慣を整えホルモンバランスを調整
生活習慣を整え、栄養バランス優れた食事をとることでホルモンバランスが整えいやすくなります。
人間の身体には、体内リズムというものが存在し、これが崩れるとホルモンバランスに関わる自律神経に影響が起きます。
毎日同じ時間に起きることを意識して、起きたらきちんと日光を浴び、体内リズムを整えてください。
睡眠の質も大切
睡眠時間は、髪の細胞がメンテナンスされるため薄毛・抜け毛の予防と改善にも非常に重要です。
寝る時間が長くとも、浅い眠りが続いていればダメージ修復も滞ります。
寝る前はスマホやテレビによる脳への刺激を避け、リラックス状態で布団に入りましょう。
また、体温が下がっていくときに眠くなる性質を活かすため、就寝の2時間前を目安にお風呂に入ることがベストです。
トレス対策
健康的で美しい髪を手に入れるため、ストレスとうまく付き合うことも欠かせません。
まずは生活習慣を整えて、ストレスに負けない身体づくりを目指しましょう。がんばりすぎてしまう性格の人なら、一人でかかえこまず周りの人に頼り、相談することを意識してみましょう。
趣味に没頭する時間も作り、こまめにガス抜きすることも大切です。ぴったりなリラックス術やストレス対策を探し、自分を労りましょう。
育毛剤で栄養補給をしよう
育毛剤は、気軽にはじめやすく、ボリュームアップができるうれしいアイテムです。
生薬や天然由来成分配合の医薬部外品は、数ある育毛剤の中でも比較的副作用リスクが低いのが特徴。
高い効果が期待できるミノキシジルよりも効果の出方は緩やかなものですが、自分に合う成分を選べば効果的に薄毛・抜け毛の予防と改善ができます。
ボリュームアップにぴったりの育毛成分
・センブリエキス
・ユキノシタエキス
・グリチルリチン酸
・ボタンエキス
・イザヨイバラエキス
女性の髪はなぜボリュームダウンする?薄毛・抜け毛の原因&対策方法まとめ
毎日のケアでボリュームアップを目指そう!
ボリュームが減ってきた髪は、ウィッグやカツラを使うことでもカモフラージュできます。
しかしできれば、いろんなヘアスタイルを楽しみたいですよね。
女性のボリューム不足は、生活習慣によって引き起こされる場合が多く、早い段階ならセルフケアによって改善できます。
薄毛・抜け毛の予防と改善のために、生活習慣の改善や育毛剤を使った自宅でのケアをはじめてみてください!