頭皮を押して痛いと感じるとき、原因は頭皮環境にあるかもしれません。
原因によって症状も変わり、それぞれにぴったりな対策方法が異なります。頭皮を押して痛みを感じるときの、原因と対処法をご紹介していきましょう!
頭皮の痛みの原因は血行かも
頭皮が痛くなってしまう原因はさまざまですが、押すと痛いのであれば「頭皮の血行不良」が関係しているかもしれません。
特に、肩こりや冷え、栄養バランスの乱れ、ストレスなどに心当たりがある人は、血行不良に陥っている可能性が高いです。
血行・血流とは、血液が心臓から送り出され、全身を通って心臓へ戻るまでの動きのこと。酸素や栄養を全身へ運び、体温を維持する役割があります。
血行が悪くなって栄養不足に陥ると、身体の各種機能が働かなくなり、あらゆる不調の引き金になります。
頭頂部は、全身の中でも特に血行不良になりやすいため注意してください!頭皮の血行不良は、髪質を悪くしたり、薄毛などのトラブルを招いたりする可能性があります。
頭皮の血流が薄毛につながる
髪を農産物と考えるなら、頭皮はいわば畑。畑である頭皮が血行不良で固くなっていれば、その分髪の毛も育ちづらくなってしまいます。
そして新しい髪が生えなくなれば、自然と薄毛につながっていくでしょう。
髪の育成に欠かせない栄養素も血液を通じて運ばれるため、血流が悪ければ髪が栄養不足になり、健やかな髪が育たなくなってしまいます。その結果、髪の乾燥やコシ不足も招いてしまうのです。
生活習慣が原因で血行不良に?
頭皮の血行不良は、主に生活習慣が原因で引き起こされます。
肩こりや冷えによって頭皮が固くなれば、ますます血行が悪くなり悪循環につながる場合も。
血行不良は放っておくと慢性化しやすいことから、できるだけ早く対処しなければなりません。それでは、頭皮の血行不良を招く原因について、具体的にチェックしていきましょう。
肩こり
頭皮そのものには筋肉がありませんが、前頭部や後頭部の筋肉とつながっています。
肩こりが原因でこれらの筋肉が萎縮していると、頭皮もほとんど動かない状態に。
そして固まった状態が長く続いていると、頭皮が血行不良に陥ります。
肩こりはストレス、自律神経の乱れ、肩や首などの筋肉のこわばりによって発生します。姿勢を変えないまま長時間のデスクワークを続けていると、首や肩周辺はすぐがちがちに。
例えばうつむいた状態で長時間スマホを見続けることでも、首の筋肉が凝り固まって肩こりを招いてしまいます。
目の疲れ
パソコンやスマホを長時間使っていると、眼精疲労を招いてしまいます。さらに目の緊張状態が長く続けば、肩こりも引き起こします。
合わない眼鏡やコンタクトも目を酷使することにつながるため、定期的に調整することをおすすめします。
運動不足
筋肉は、身体中へ酸素や栄養を送る血液ポンプのような役割を担っています。そして筋肉が衰えると、身体中へしっかり血液を運ぶことができなくなります。
運動不足が続くとせっかくの筋肉も使われることがなくなり、凝り固まって肩こりも起きやすくなります。
冷え症
身体中の冷えは、血行不良の根源。
筋肉は熱を作る役割を果たしているため、筋肉量が減ると冷えやすくなってしまいます。身体の冷えは、ますます筋肉の動きを悪くしてしまうことから、血行不良を助長する恐れもあります。
食生活や生活習慣の乱れ
髪は、タンパク質やビタミン、ミネラルといった栄養を摂取することで作られます。
栄養が足りなくなると髪の成長が止まってしまうことから、髪の成長に栄養バランスの優れた食生活は必須。
栄養バランスの乱れた食事によって体内の悪玉コレステロールが増えたり、水分不足に陥ったりすると、血液循環も悪化します。
栄養を摂取していても十分に髪へ行き届かなくなり、薄毛を招いたり髪質が悪くなったりします。
ストレス
肉体面でも精神面でもストレスを受けていると、緊張につながる自律神経が優位に。それによって筋肉が収縮し、血行も悪くなってしまいます。
生活習慣の改善は薄毛・抜け毛予防に必須
生活習慣によって引き起こされる抜け毛について、こちらの記事でさらにじっくり原因と対策をご紹介していますので、あわせて読んでくださいね。
押すと痛い頭皮の対処法
筋肉の少ない女性は、慢性的な血行不良や冷えに悩まされがち。
さらに、スマホやパソコンを日常的に使うことによっても、肩こりや眼精疲労が起きやすくなります。
血行不良を改善するには、こうした生活習慣の見直しが必要不可欠!
ここからは、血流を促すために効果的な習慣や、毎日の身体のメンテナンス方法についてご紹介していきましょう。
ストレッチ
長い時間座ったままデスクワークをしている人は特に、肩こりや冷えが起きやすくなります。意識的に身体を動かして、血行を促しましょう。
肩こり解消のためには、肩を一度あげてから一気に落とすストレッチがおすすめ。数回繰り返せば、肩や首が軽くなります。
また、首を回す・手首や足首を揺らすストレッチも効果が期待できます。手足や首の緊張を和らげ、血行不良を予防しましょう。
運動の習慣
日頃から積極的に身体を動かし、筋肉を使うことも大切です。
例えばラジオ体操やウォーキングなら、気軽に取り組みやすく全身をしっかり動かすことができます。
毎日の運動ができないのであれば、通勤の際に一駅分歩く、エスカレーターを使わずに階段を意識的に使うだけでもOK。
余裕がある日は、スクワットや筋肉トレーニングも組み合わせましょう。
筋トレは筋肉量を増やし、血行不良の起こりにくい身体へ導いてくれます。まずは気軽にチャレンジできるトレーニングからはじめましょう!