ふんわりボリュームのある美しい髪は、女性らしさの代名詞。
例えばトップの髪の毛がボリュームがなくなるだけで印象もかなり変わってしまいますから、抜け毛・薄毛は女性の深刻な悩みと言えるでしょう。
最近はメディアでも女性の育毛・発毛・増毛を取り上げる機会が多く「自分もケアを検討したい!」と考える女性も増えています。
そんな中「発毛・育毛・増毛の違いが分からない」という人もいるのではないでしょうか。
髪のお手入れをはじめたいと思っても、それぞれの違いが分からなければ、どんなケアをすればいいのか分からなくなってしまいますよね。
発毛・育毛・増毛という3つの違いについて、ご紹介していきます!
発毛・育毛・増毛のそれぞれの違いとは?
違いを分かりやすくするため、まずは発毛・育毛・増毛というそれぞれの薬品の特徴や役割を解説しましょう。
発毛とは
発毛とは、髪が生えなくなった部分に新しく髪を生やすことが目的。発毛効果の認められた製品のみ「発毛剤」として販売されています。
ただし、発毛剤は「髪が抜けたばかりの毛根」にだけ効果が期待できます。
髪が抜けて毛根が完璧に消えている部分からは、発毛させることはできません。
また、勘違いされやすいのですが、発毛といっても、いきなり丈夫な髪が生えてくるということではありません。
発毛によって生えてくるのはあくまで産毛。しっかりとした髪が生えてきたと実感できるまでには、ある程度の時間が必要です。
日本で発毛剤として販売が認められているのは、日本皮膚科学会が認定した「フィナステリド」と「ミノキシジル」のみ。
ミノキシジルは、頭頂部から薄毛が起きはじめる「O型タイプの薄毛」に特に効果が期待できます。
5αリダクターゼの抑制効果が期待できるフィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)に有効です。
育毛とは
育毛剤とは、今生えている髪をさらに健やかに育てる目的の薬剤です。
薄毛が起きやすい頭皮は、弱っている証拠。弱っている上ヘアサイクルも乱れているため、髪が生えても、細く短い髪しか生えません。
成長途中の髪は抜け落ちてしまうこともあり、そのままにしていると薄毛が深刻化してしまいます。
育毛剤は頭皮が悪い状態になるのを防ぎ、正しい状態へ導いて髪が育つサポートをしてくれます。
具体的に、次のようなタイプに分けることができます。
血行を促進するタイプ
頭皮や髪を保湿するタイプ
頭皮の状態を清潔に保つタイプ
頭皮に直接栄養を与えるタイプ
ホルモンバランスを整えるタイプ
女性の薄毛は原因もそれぞれ違うので、現在の頭皮の状態に適した育毛剤を使わなければいけません!
日常的に育毛剤を使ってケアしていれば、これから起こる抜け毛・頭皮トラブルを防ぐこともできます。
育毛と発毛は同じように思えるかもしれませんが「髪を新しく生やす」のが発毛剤、細くなった「髪を育てる」のが育毛剤であると覚えておきましょう。
また、発毛剤の場合は服用によって身体の内側から働きかける製品が多いのに対して、育毛剤は頭皮に塗って外側から働きかけることが特徴です。
増毛とは
増毛とは、今生えている髪に新しく人口の髪をつけることで、髪全体をボリュームアップすることです。
増毛では、髪1本に2本結びつける、1本に4本結びつける……というように、好みの増毛方法を選べます。さらに、生え際や頭頂部だけをピンポイントに増毛することも可能。
薄毛の進み方には個人差があり、それに合わせて増毛の本数や施術箇所も変わるため、費用は一概に提示できません。
5万円で完了する人もいれば、100万円かかったと語る人もおり、かなりばらつきがあります。
人工毛の種類によっても具体的な費用が変わるため、「もしかしたら大幅な出費につながるかもしれない」と考えておいた方がいいでしょう。
また、自分の髪が伸びたときには、その都度メンテナンスをしてください。
カットも専門クリニックで注文できますが、安く抑えても毎月2500円から3000円くらいはかかります。
発毛・育毛・増毛のメリットとは?
発毛・育毛・増毛の目的や役割を理解したら、続いてそれぞれのメリットを確認しましょう。
発毛の場合
発毛は、現在髪が薄くなっている部分にも新しく髪を生やせるため、自然な仕上がりを実現できます。
また、発毛剤は効果が国に認められているため、長い目でしっかりケアを続けていけば高い効果も実感しやすい製品です。
育毛の場合
育毛剤によるケアは他の方法と比べて特に簡単で、コスパも良好。
身体の内側から働きかけるものではないことから、副作用も起きづらく頭皮にストレスを与えずに育毛を目指すことができます。
天然成分由来の女性用育毛剤なら妊娠・授乳中の女性でも安心して使えるため、産後抜け毛の対策にもぴったりです。
増毛の場合
髪の毛を結びつける増毛技術だけでなく、人工毛つきのシートを頭皮に貼り付ける方法もあり、「ばれづらいように髪のボリュームを増やす」「一度の施術でしっかり増やす」というようにやり方を選べることがメリット。
髪質や太さもチョイスできるため、やり方によってはウイッグよりも自然な仕上がりが実現できます。
発毛・育毛・増毛のデメリット
もちろん、発毛・育毛・増毛にはメリットしかないということではありませんので、デメリットもチェックしましょう。
発毛の場合
発毛剤を手に入れるときは、医師や薬剤師に相談しなければいけません。他の製品よりも入手までに手間がかかることがデメリットです。
さらに、効果が高いからこそ、その分副作用のリスクも高まります。
年齢や体調を十分に考慮して使わなければならず、女性なら妊娠・出産前後は特に取り扱い注意。
効果は認められていますが、もちろん個人差がありしっかりと効果を実感するためには時間もかかります。
使ったそばから薄毛がなくなるわけではありませんので、とにかく今すぐ結果を出したい!というときには向いていないかもしれません。
育毛の場合
デメリットは、発毛剤のように時間がかかり、すぐに薄毛を隠せないということ。
また、医師から処方される製品ではないため、たくさんの種類の中から自分に合う育毛剤を選び切れない場合もあります。
増毛の場合
人工毛を使う増毛では、そのうち自分自身の髪と長さの差が出てくるため、定期的なカットが必要になります。
人工毛そのものも劣化するため、そのたびに結び直さなければならなくなり、初期費用やカットのようなメンテナンス料金をまとめるとコストがかさみがちです。
髪質が悪化しはじめているときには、細い髪に人口毛をつけることで髪が抜けやすくなったり、頭皮にストレスがかかったりする可能性もあります。
髪や頭皮に負担を与えないためには、あらかじめスタッフと相談しましょう。
発毛・育毛・増毛の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを徹底解説!まとめ
ここまでご紹介した内容をまとめると……
「髪を新しく作るサポート」が発毛
「弱くなった髪を育てる」のが育毛
「自分の髪に人口毛をつける」のが増毛。
名前が似ているので間違えやすいですが、目的や役割が違いますから、症状の出方やコンディションに合わせて、上手く使い分けましょう。
どれを選ぶべきか悩んだときは、刺激が少なくコスパもいい育毛剤でのケアから試しましょう。
育毛剤で今ある髪を育て、頭皮状態を健やかに保てば、ヘアサイクルも整いやすく抜け毛・薄毛の予防になります!