頭皮は、健康な状態であれば青白い色をしているもの。
もし赤くなっているのであれば、炎症や血行不良のサインです。
さらに、かゆみや大量のフケの発生のように、トラブルを伴うこともあります。
悪化すれば抜け毛・薄毛を招きかねないので、早めに対策しましょう。
頭皮が赤くなる原因と、健やかな頭皮環境をキープするための対策方法についてご紹介します!
赤い頭皮は薄毛のサインかも!?
身体のてっぺんにある頭皮。血管も細く、血流が滞りやすいのが特徴です。
通常時、頭皮は白や青白い色になっています。
そんな頭皮が、もし赤いのであれば何か異常があるのかもしれません!
改善するためにも、まずは赤い頭皮の原因からチェックしましょう。
頭皮が赤くなってしまう原因
・頭皮の血行不良
・皮脂が過剰に分泌されることによる毛穴づまり
・頭皮の炎症
ターンオーバーは、ほとんどの場合周期が一か月弱になっています。
そして健やかな頭皮や髪の毛を手に入れるためには、ターンオーバーがとても大切になります。
頭皮の血流が滞っている場合、毛根細胞へ十分な栄養が届かなくなり、トラブルが起きやすい状態になります。
皮脂の過剰分泌による毛穴づまりや、乾燥・外部刺激による炎症は、頭皮環境を悪化させてしまいます。
赤い頭皮を放置していると、薄毛・抜け毛につながる可能性もあることから、できるだけ早く対処しなければいけません。
しかし「赤い頭皮」と言っても、フケやかゆみがあるかどうか、部分的に赤みがでているのか全体的にでているのかなどによっても、症状が変わります。
赤い頭皮を改善するためには、症状を見極めて最適な対策をすることが欠かせません!
赤い頭皮の原因や症状の具体例を紹介しますので、チェックしていきましょう。
頭皮の状態を確認しよう
赤い頭皮の原因は色々と考えられ、特定は簡単ではありませんが、かゆみやフケといった症状から推測することはできます。
赤みと一緒に現れるトラブルや、その原因をピックアップしますので、ヒントにしてくださいね。
かゆみ
頭皮の炎症によって、かゆみが出る場合があります。
炎症の原因にも色々ありますが、特に女性に多いのが乾燥による炎症。
乾燥は生活習慣やホルモンバランス、加齢、外気などの影響によって起こります。
気になるからといってかいていると、症状が悪化するため早めに対策しましょう。
ニキビ
毛穴が集っている頭皮は、皮脂の毛穴詰まりによってニキビが起こりやすい部分です。
さらに生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、外傷、ストレス、汚れの蓄積、ターンオーバーの乱れによっても、角質や汚れが溜まりやすくなり毛穴がつまります。
これらの原因によって毛穴に皮脂が溜まると、アクネ菌が増殖し、炎症を起こしニキビができてしまうのです。
ニキビを予防・改善するには、頭皮環境を整え、保湿することが大切です。
湿疹
赤みとともに発生している湿疹は、皮脂の過剰分泌、過労、ヘアカラーやパーマの影響、アレルギー症状による皮膚炎などが原因と考えられます。
まずは頭皮を清潔にキープするため、保湿や皮脂バランスを整えることが大切!
なかなか改善しないのであれば、そのほかの原因も考えられますので早めにクリニックへ相談してください。
頭皮の痛み1つめ
頭皮の刺激や炎症で、頭皮が手荒れのような状態になることがあります。
痛みがあるのなら、シャンプーやヘアケアアイテムが肌質に合っていないのかも。
敏感肌・乾燥肌の人であれば、ヘアカラーやパーマの刺激にも注意しなければいけません。
近年ではサロンの薬剤が進化しているため、負担を抑えやすくなっていますが、体質や相性によっては炎症を引き起こしかねません。
不安なときは、事前にサロンへ伝えておきましょう。
セルフカラーをする場合にも、必ずパッチテストをしてくださいね。
頭皮の痛み2つめ
頭皮を押すと痛いというときは、頭皮が血行不良に陥っているかもしれません。
血行が悪い頭皮は、赤茶色っぽくなるのが特徴。
運動不足や睡眠不足、ストレス、冷え性、コリ、喫煙などが主な原因です。
また、神経痛などの疾患が原因で頭皮が痛くなるケースもあります。
痛みがあるときには自己判断しないで、早めにクリニックへ足を運んでください。
フケ
皮脂バランスが乱れてフケが増えると、細菌が繁殖しやすくなり炎症が発生します。
フケには種類があり、それぞれ原因が違うため、見極めて適切に対処しましょう。
パラパラと乾いた白いフケは、頭皮の乾燥が原因。
放置していると「ひこうせい脱毛症」につながることもあります。
保湿をしっかり行って、皮脂のバランスをキープし、生活習慣を見直すことも必要です。
ベタっとした白い塊のようなフケは、皮脂の過剰分泌が原因です。
悪化すると脂漏性皮膚炎につながり、抜け毛がおきやすくなるので注意。
男性に多く見られがちな症状ですが、女性も生活環境や食生活・ホルモンバランスの乱れ、ストレスによって起きます。
頭皮を清潔な状態にキープし、生活習慣の改善を目指しましょう。
また、脂漏性皮膚炎の症状が出ているときには、抗菌作用のあるシャンプーを使いましょう。
前髪の生え際が赤い
前髪の生え際が赤いなら、接触性皮膚炎の可能性があります。
接触性皮膚炎は、かぶれ・摩擦などの刺激、アレルギー物質に触れたことなどをきっかけに起きます。
シャンプーやヘアケアアイテム、カラーやパーマの化学剤などの影響が考えられます。
赤い頭皮の具体的な対策
それでは、今すぐできる赤い頭皮の対策をチェックしましょう!
シャンプーの見直し
市販シャンプーの多くが「アルコール系シャンプー」です。
使用感がよくメリットもありますが、デメリットとして洗浄剤の強さが挙げられます。
肌質によっては、皮脂を取り除きすぎて乾燥につながる可能性もあります。
成分表に「ラウリル硫酸ナトリウム」、「ラウリル硫酸カリウム」、「ラウリル硫酸アンモニウム」などの記載があるものが、アルコール系シャンプーです。
お肌が荒れやすいなら、低刺激で潤いも残すアミノ酸シャンプーを使いましょう。
シャンプー方法を見直す
シャンプーは、基本的に1日1回が目安です。
ゴシゴシと爪をたて、激しくこするのは刺激になるため避けてください。
シャンプー前には、ブラッシングをしたり一度お湯ですすいだりすることで、ほこりや汚れを落としやすくなり、シャンプーの使用量も少なくすみます。頭皮の負担軽減にもつながりますよ。
シャンプーは、原液を頭皮につけないよう、手のひらで泡立てることが大切です。
指の腹でマッサージするように洗えば、血行を促すことにもつながります。
最後は念入りに流し、炎症の原因になるすすぎ残しがないようにしましょう。
適度なスポーツ
頭皮環境を改善するには、適度な運動が必要不可欠。
ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動取り入れ、血行を促進しましょう。
また、一日の終わりにじっくりと半身浴をすることもおすすめです。
就寝2~3時間前にお風呂に入ることで、睡眠の質の向上にも目指せます。
頭皮マッサージ
お風呂に入ったときなど、指の腹でやさしく頭皮をマッサージすることで、ターンオーバーを促すことができます。
細胞への栄養供給がスムーズになり、肌トラブルの改善や発毛・育毛にもつながります。
帽子や日傘で紫外線を避ける
頭皮に炎症があるときは、紫外線の影響を受けやすい状態になっています。
悪化させないよう、帽子や日傘を使って紫外線から守りましょう。
バランスのよい食生活
ターンオーバーを促すコラーゲンや、健やかなお肌や髪の生成に必要なビタミン類を摂取するためには、バランスのいい食事を心がけてください。食事による摂取が難しければ、サプリメントで補助するのもいいですね。
質のいい睡眠
頭皮の新陳代謝が促進されるのは、22時~午前2時。
この時間帯にきちんと睡眠をとれば、細胞の生まれ変わりを実感しやすくなります。
ダメージの修復や新しい髪の生成もおこなわれるので、健やかで丈夫な髪を育てるためにも睡眠時間を確保してください。
育毛剤を活用
頭皮に炎症が起こるということは、頭皮がトラブルが起きやすい状態に陥っているということ。
血行不良や皮脂づまり、炎症は、育毛・発毛の妨げ・抜け毛を招きます。
健やかな頭皮環境をキープするためには、育毛剤を使ったケアを行いましょう。
天然由来成分配合の女性用育毛剤は、お肌への負担も少なく、副作用もでにくいので、積極的に取り入れてください(痛みや湿疹などの症状がある場合は、念のため使用を控えましょう)。
症状によってはクリニックへ
赤みや炎症が慢性化している場合、自力で改善へ導くことは困難です。
強引に自己解決を目指せば、かえって悪化させてしまう可能性も。痛みを伴う赤みの場合には、何か疾患が隠れているのかもしれません。
悪化を防ぐため、なるべく早めにクリニックを受診しましょう。
クリニックでは、かゆみを抑えるストロイドや内服薬による治療が行われます。
保険適用内の治療なら、料金も高額にならず、抜け毛予防にもつながるため、気軽に受診しましょう。
赤い頭皮は薄毛のはじまり?女性の赤い頭皮の改善方法まとめ
赤い頭皮はきちんと対処しよう
頭皮環境の悪化は、抜け毛や薄毛も招いてしまいかねません。
頭皮は髪に覆われているため、変化に気づきにくいもの。
普段から意識的に頭皮の状態を確認して、予防・改善を目指しましょう!