女性ホルモンの乱れや血行不良によって引き起こされる「冷え性」。
現在悩まされているという女性も多いと思いますが、実は冷え性が抜け毛や薄毛の原因にもなると言われているのです。
冷え性と抜け毛には関係がなさそうにも見えますが、一体どのような影響があるのでしょうか?
冷え性が薄毛・抜け毛につながる原因と対策について解説していきます!
冷え性はなんと女性の70%が悩んでいる!
女性が悩まされることの多い「冷え性」。寒さが極まる秋冬は、特につらいものです。
私の友人や同僚も、女性のほとんどが毎年寒くなってくると「手足が冷たくてつらい!」と話しています。
マイボイス株式会社が実施したインターネット調査によれば、女性のおよそ7割弱が冷え性というデータが出ました。中でも、20代~40代の女性は特に悩んでいるそうです。
男性の場合、冷え性の割合は3割弱ということですから、女性にとって冷えの問題がいかに深刻であるか分かりますね。
女性が冷え性に悩まされてしまう理由
ところで、なぜ女性は冷え性に悩まされがちなのでしょうか。
それは、女性の方が男性よりも筋肉量が少ない傾向にあること、血行が悪化しやすいこと、食事量が少ないことなどが挙げられます。
と言うのも、人間の身体は「食べる」「動く」ことによって熱が生み出されるもの。
食事が消化・分解されるとき、そして筋肉を動かすときに熱エネルギーが発生します。
その熱が血液とともに全身に運ばれることで、身体の深部がおよそ37度に保たれます。
熱をキープするためには「栄養バランスのいい食事」と「血行を促すこと」が重要。
しかし、多忙な現代人は、気をつけているつもりでもつい不規則な生活になりがちです。
偏った食事や生活の中でのストレス、運動不足というように、知らずしらずのうちに身体が冷えやすい状態に陥っている人も少なくありません。
30代以降の女性の場合は、女性ホルモンが減少傾向にあることも気をつけたいポイント。
ホルモンバランスが乱れると体温調整をつかさどる自律神経の働きも弱くなり、結果「冷え性」に悩みやすくなるのです。
冷え性が抜け毛に関係ある?
髪は毛根の「毛母細胞」に酸素や栄養が運ばれ、分裂することによって生まれていきます。
この毛母細胞の働きを促進するためには、酸素と栄養が必要不可欠。
しかし冷え性によって血行が悪くなると、毛根へ酸素・栄養が行き届かず、髪が育ちにくくなってしまいます。そして血行が滞ると頭皮の筋肉も固くなり、ますます血行が悪くなるという悪循環にもつながりかねません。
身体が冷えていると、寝つきも悪くなります。
睡眠不足によって自律神経が乱れると、体温がうまく調整できず、冷え性が悪化してしまうのです。
眠りについてからおよそ2~3時間後は、お肌のダメージ修復や髪の生成につながる成長ホルモンの分泌量が増えます。その時間帯に質のいい睡眠ができないと、頭皮ダメージを回復できず、髪も育ちにくくなります。
その上新陳代謝が滞り、頭皮のターンオーバーもうまくいかず、毛穴づまりや乾燥も起きやすくなります。
20代以降は基礎代謝も落ちることから、抜け毛・白髪が一気に増えるため注意が必要です。
冷え症が女性ホルモンにも影響を与える
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、髪の成長促進や成長期を長くキープする役割を果たします。
髪や頭皮を整えるために欠かせない存在ですが、冷え性、血行不良によって骨盤まで冷えると、卵巣機能が低下。
女性ホルモンが減り、太く長く成長するはずの髪も弱って産毛のようになってしまいます。そして、頭皮全体の薄毛につながってしまうのです。
冷え性の原因は意外な生活習慣にある!
冷え性を招く原因は、生活習慣とも密接にかかわっています。毎日のちょっとした習慣が、冷え性の原因になっていることも……。
自分の生活習慣を、次のポイントと照らし合わせてチェックしましょう!
1:少食、もしくは過度なダイエットをしている
食事は胃腸で消化吸収、肝臓で代謝されることで、熱エネルギーになります。
食事の摂取量が少ないと、その分体内で生み出す熱エネルギーの量も少なくなってしまいます。
2:食事をする時間が遅い、添加物をとりすぎている
夜遅くの食事や添加物が多い食事は、消化機能に負担をかけてしまう原因に。
消化機能が低下すれば、胃腸と肝臓の連携プレーが乱れて熱を生み出しにくくなり、結果冷え性の引き金になります。
3:下着や靴のサイズが合っていない
サイズの合っていない下着や靴は、身体、そして末端を冷やす可能性が。締めつけがきつすぎる下着やガードルも、血行不良につながります。
また、身体を温かめようと重ね着をすることで、かえって身体を締めつけ、下半身冷えの原因になる場合も。
ファッションやスタイルを重視したいという気持ちも分かりますが、同時に冷え性対策も忘れてはいけません。
4:過度のストレス
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。
副交感神経が優位になるとリラックス状態になり、血管が拡張します。
続いて交感神経が優位になると、反対に緊張状態になって、血管も収縮します。
正しい体温調節のためには、副交感神経と交感神経が交互に働かなければいけません。
ストレスによって交感神経が優位になった状態が続いていると、血行が滞り冷えやすくなります。
5:運動習慣がない、デスクワークをしている
女性は一般的に筋肉量が少ない傾向にあり、もともと冷え性に陥りやすいものです。
そこに運動不足が重なればさらに筋肉量が落ち、もっと身体が冷えやすくなります。
特に注意すべきなのは、長時間座ったままでいるデスクワークの人。
筋肉が落ちやすいだけでなく、基礎代謝の低下や血行不良の原因にもなります。
覚えておきたい冷え性対策方法
冷え性対策には「運動・食事・外から温める」の3つが基本!
なによりも「食べること、動くこと」を重視し、少しでも身体を冷やさないよう工夫してください。
今すぐ試せる「温活」についてご紹介しますので、さっそく試してみてくださいね!
食事メニューでも身体を温める
例えば、パンとコーヒー、サラダだけというようなメニューでは、身体は温まりませんよね。
卵や温野菜、海藻入り味噌汁などを取り入れ、さまざまな食材がとれるメニューになるよう工夫しましょう。
一般的に、寒い時期に旬を迎える根菜やイモ類は身体を温め、夏野菜や暑い地方の野菜は身体を冷やしやすい傾向にあります。
一例をまとめたので、こちらを参考に身体を温めるメニューを考えてみてくださいね。
温める食材:ショウガ・味噌・山芋・れんこん・大根・にんじん・ニラ・肉類
冷やす食材:トマト・茄子・きゅうり・白砂糖・コーヒー・バナナ
水を飲むときはホットor常温
直接お腹に入る水分は、冷たいものばかり選んでいると当然身体も冷えてしまいます。
冷え性の人は、水を飲むときもホット(白湯)、もしくは常温の水を選びましょう。
一度沸かしたあと、体温よりも少し高い程度に冷ました白湯は、胃腸を活発にして代謝を高めてくれます。
しかし、白湯も時間が経つとお腹の中で冷えてしまうので、飲みすぎには十分注意してください。
寝る前のリラックスの時間を大切に
寝る前は、さまざまな刺激をシャットアウトすることで睡眠の質を上げることにつながります。
特にスマートフォンやパソコンのブルーライトは脳を覚醒してしまうので、就寝前の利用は辞めましょう。
どうしても身体が冷えて眠れないときは、ココアを飲んでみて。
ココアに含まれるテオブロミンは血行促進作用があり、自律神経を整えて寝つきやすくしてくれます。
お風呂はぬるめのお湯でじっくりと
冷え性の人は、シャワーで済ませずなるべくお風呂にじっくりつかり、身体を温めましょう。
しかし、熱すぎるお湯は身体の表面ばかりを温め、芯まで温めることにつながらない場合もあります。夏は37度~40度、冬は40~42度の温度を目安にしましょう。
時間がないのであれば、炭酸の入浴剤を使えば短い時間の中でも効果的に身体を温められますよ。
身体を動かす習慣を作ろう
血行促進のためには、日頃から身体をよく動かすことを意識しましょう。
例えば掃除などの日常の動作を少し大きめに行う、デスクワークの人はときどき席を立ちストレッチをやってみるなど。
特に第二の心臓とも呼ばれているふくらはぎは、血液を送るポンプの役割を担っています。食器を洗いながらつま先立ちとかかとを降ろしを繰り返すなど、毎日積極的に使いましょう。
身体を温めるアイテムも上手に使おう
身体を強く締め付ける服やタイツを重ね着していると、血管が圧迫され血巡りが悪くなります。
重ね着をするなら締め付けのない衣服を選び、サーモタイプのインナーや腹巻も上手に使いましょう。
さらに湯たんぽ、カイロ、温熱シートを活用してお腹や腰もとを温めるのも大切。
特に腰の「仙骨」という部分を温めると、全身がポカポカしますよ。
女性用育毛剤でよりスムーズに血行促進しよう
もともと、身体の末端にある頭皮は血行が滞りやすい箇所です。
ピンポイントに血行を促進するには、育毛剤を使った頭皮マッサージが効果的。
女性のために作られた女性育毛剤は、女性特有のホルモンバランスの乱れを整えることにもつながります。
毎日の習慣にすることで、冷えや血行不良の改善にもなり、発毛しやすい頭皮環境に導かれます。
当サイトでは私が実際に商品を使った上で、おすすめの女性用育毛剤をご紹介しています。冷え性による抜け毛に悩んでいるとき、ぜひ参考にしてくださいね!
女性が悩まされる「冷え性」が抜け毛や薄毛の原因!?対策方法は?まとめ
毎日の習慣の見直しとケアで冷え性と抜け毛を解決!
抜け毛や薄毛の原因になる「冷え性」は女性にとって日頃から気をつけたい存在。しかし、病気やケガのように薬を使って改善することは難しいものです。
だからこそ、日頃から「熱を作る」「冷やさない」習慣を心がけることが肝心!
そして、冷え性で悪化する抜け毛を防ぐには、育毛剤の利用も効果的です。
毎日コツコツとケアを続けながら、元気な身体と健やかな髪を目指しましょう!