女性の毛髪の悩み。抜け毛、髪のボリュームダウン。
午後なると自分でも吐いてしまいそうな頭皮の匂い。
毛髪や頭皮の状態は季節、体調、年齢やによって変化するものです。髪の悩みが解消したと思ったら別の頭皮問題が発生することもしばしば。
女性の髪の悩みは年齢を重ねるごとに増えていきます。
女性の育毛に関する様々なトラブルに対応する為には毎日の頭皮ケアとヘアケアが重要。女性の髪の悩みに対応できる頭皮のケアとヘアケアを解説していきます。
女性の育毛、髪・頭皮の悩みは加齢とともに多くなるって本当?
女性の育毛に関する悩みは乾燥、フケ、かゆみ、毛髪や頭皮の匂い、など多くあります。特に女性ホルモンつまりエストロゲンが減少することに伴う、30代後半頃からの加齢に伴う抜け毛、薄毛、白髪などといった症状に苦しんでいる方も多いと言われています。女性の毛髪の課題はストレスや生活環境など様々な要因が複雑に絡み合うことで生じるとされており、特定の要因を解消することで全体的な問題を解消するのは難しいというのが現実です。
しかし、毛髪の自覚的な課題は頭皮環境の悪化の始まりとも言えるので、頭皮環境を良好に保ち、複合的要因の逡巡を防止し、育毛環境の改善にアプローチすることも可能。加齢やその他複合的要因により毛髪に不足した潤いやハリやコシを欠損した毛髪も、ヘアケアや頭皮ケアを行うことによって本来の状態を取り戻す期待もできるのです。
まずは兎にも角にもご自身の毛髪と頭皮の現状を知ることが大切です。発せ頻度の高い頭皮と毛髪の課題について、症状別に状況と原因を紐解いて行きましょう。
女性の育毛、頭皮・髪トラブルの症状と原因とは?
何気なく普段行っている毛髪や髪への行為が女性の育毛への課題の引き金になっていることも意外にあるものです。毛髪や頭皮に課題が生じたということは、そこに必ず原因が潜んでります。課題の原因となりうる要素には、どのようなものがあるのでしょうか?
頭皮の乾燥
頭皮が乾燥する原因はシャンプーが合っていない、洗髪による皮脂のとりすぎ、季節の変化によるものなどの理由が挙げられます。特にシャンプーはボディソープよりも洗浄力が強い場合が多く、頭皮には過敏になった刺激になる場合があるので、弱くマイルドな洗浄力のシャンプーを選ぶと良いでしょう。
かゆみやフケが出ているとゴシゴシとつい何度も洗いたくなるものですが、乾燥の進行を予防する必要な皮脂を落としてしまう過剰な洗髪は控えましょう。また、角質層が摩擦によって傷つきカブれなどを引き起こす場合もあるので洗髪には注意が必要です。
フケ
フケが出るのは2種類の理由があります。
ひとつは皮脂の過剰分泌とくっついた角質層が塊となり剥がれ落ちるケースです。この場合は大き目のベタベタとしたフケになります。もうひとつは水分、皮脂の不足で皮膚の乾燥により角質層がめくれあがり剥がれるケースです。フケが頭皮を指でかいたときにとれる場合は、過剰分泌した皮脂が原因の可能性があります。皮脂が原因のフケは頭皮にべたべたとくっついているので落ちて来にくいためです。どちらのケースも食生活、睡眠不足、過度のストレス、カラーリングなどのダメージなどで悪化した頭皮環境が要因となります。
また、皮脂の過剰分泌を原因としてフケが出ている場合は「脂漏性皮膚炎」という皮膚の炎症が原因になっている可能性もあり、皮脂腺の問題だけでなく発汗機能の異常、細菌による感染、ホルモン異常などが原因になっている場合もあります。フケが毛穴をふさぐことで炎症がおこる乾燥している場合の脱毛症「粃糠性脱毛症」もあります。どちらも症状がひどい場合は念のため皮膚科や専門医などを受診した方がいいでしょう。
頭皮のニオイ
自分でも吐いてしまうような匂い。加齢や生活習慣による代謝の衰えが要因です。古くなった角質をエサに雑菌が繁殖し吐いてしまうような匂いを放つのが、臭い頭皮の要因となります。加齢以外でも、過剰分泌した頭皮の皮脂が原因で吐いてしまうような匂いを発する事があります。皮脂は誤った洗浄方法で汚れをきちんと落とせていないと空気に触れて余分な皮脂が酸化し、古い油特有の吐いてしまうような嫌な匂いがしてきます。Tゾーンの2倍皮脂腺が存在する頭皮は吐いてしまうような匂いが出やすくなる場所で、不規則な食生活が続くことや油分の多いものを食べすぎる事が皮脂の過剰分泌を誘発します。
枝毛、髪のパサつき
ツヤツヤと輝くキューティクルは毛髪の若さや健康度、美しさをあらわすひとつの目安。タンパク質やケラチンなどが毛髪内部にあり、それが外に流れださないよう守る役割を担うのが、髪の毛の一番外側を覆っているうろこ状の成分キューティクルです。
キューティクルが摩擦や紫外線などで傷つくと、毛髪に直接的なダメージが強烈な与えられ、パサつきや油分不足などの原因になるのです。髪へのダメージでキューティクルが完全に剥がれ落ちてしまっている状態が毛先の枝毛です。正しいシャンプー方法で髪への負担を減らすことが、キューティクルの改善に有効です。
ハリコシ・ボリューム不足
個人差がありますが、毛髪の太さは30代後半をピークに、毛髪のからハリ・コシは40歳をすぎたあたりをピークに、それぞれ細く、弱くなっていくと言われています。髪の太さやハリ・コシは年齢によって変化するのです。毛髪には髪が伸びる成長期、成長が止まる退行期、髪が抜ける休止期と呼ばれるヘアサイクルがあります。加齢によるヘアサイクルの乱れに対しては、生活習慣の改善、育毛剤の使用、頭皮マッサージなどで血流を高めることでハリ・コシのある太い髪の毛に改善を期待することができると言われています。
抜け毛
30代後半から女性ホルモンの低下で髪が細くなり、40代以降になると女性ホルモンの更なる低下で抜け毛も増えてきます。薄毛、抜け毛の進行には加齢以外に血行不良、睡眠不足、生活習慣の乱れ、ストレスなども挙げられます。頭皮環境を整えても加齢で損なわれた女性ホルモン自体を増やすことはできませんが、抜けにくい強く丈夫な髪の毛を育てることが可能と言われています。
白髪
白髪の原因は遺伝的要素、細胞機能の低下、栄養不足、血行不良、ストレスなどが要因として取り沙汰されていますが、実際のところ医学的には殆ど解明していないのが実情です。血行不良やストレスといった頭皮環境の悪化要因が白髪を増やす可能性は高いとされ、毛母細胞を活性化させるために血流を高めることで、白髪の穏和・予防を目指すことが期待できるとされています。
基本的に白髪を抜くのはあまりよくありませんし、頻繁に白髪染めを繰り返している方は毛髪や頭皮へのダメージが蓄積されますので、抜け毛や薄毛の直接的な原因になります。しかし、白髪を気にしすぎるのもストレスになります。どうしても抜いたり染めたりする場合は、育毛剤などで頭皮をケアすることで、毛髪へのダメージを最小化しましょう。
美髪をつくる頭皮ケアとヘアケアって何?
女性の育毛に欠かせない頭皮環境の整備には日頃の積み重ねが重要です。その基本となるのが正しいシャンプーであり、マッサージだと言えます。日々の頭皮ケアとヘアケアについて解説していきましょう。
正しいシャンプーで毛髪と頭皮をケア
目の粗いブラシで軽くブラッシングし、髪のもつれやホコリなどを除去し、シャンプーの泡立ちをよくするため、地肌をしっかり濡らして予洗いをした後で手で髪の毛の水気を切り、手の平に出しシャンプーを泡立て、地肌・髪の毛の順に泡をつけもみこむように頭皮全体をマッサージし、シャワーヘッドを頭皮に持っていき、地肌からすすぎ、すすぎ残しがないよう手の動きと連動させてしっかりとすすぎ落としましょう。襟足などは洗い残しやすいので注意が必要です。後頭部はシャンプー剤がつきにくい場所なので、髪をめくって、上から下へ揉み込むのがコツになります。
シャンプーを見直して毛髪と頭皮をケア
頭皮には乾燥タイプと脂性タイプがあります。
洗髪後1~2日たった毛髪の状態で自分がどちらなのかの判断を見極めます。髪がパサつく場合は乾燥タイプ。ベタつきやりフケ、かゆみがあるようなら脂性タイプだといえます。毛髪や頭皮は体調の影響を受けやすく季節によって乾燥したり脂っぽくなったりと変化しますので、その時々の頭皮の状況に合ったシャンプーを選ぶのが良いでしょう。
基本的にはしっとり系のシャンプーが乾燥タイプの人に、さっぱり系のシャンプーが脂性タイプの人におすすめです。
石けん系シャンプー
アレルギーがある人におすすめで、スッキリとした洗い心地が特徴です。洗浄力が強く、髪がアルカリ性に傾くことで、洗髪時に指通りが悪くなったりキシキシするという欠点があります。セットになっている酸性のリンスがある場合は一緒に使うことで毛髪と頭皮の状態を弱酸性に戻すこともできます。
石油・アルコール系シャンプー
界面活性剤が使用されている石油系のシャンプーで、ラウリルエーテル硫酸塩などと成分表示欄に表記されているもの。泡立ちがよく洗浄力は抜群ですが、具体的には敏感肌や乾燥肌の人には脱脂力が強いため刺激になる場合があるので要注意です。
アミノ酸系シャンプー
洗髪時の摩擦が軽減される頭皮や髪と同じアミノ酸系シャンプーは、髪への負担を抑えながら地肌の汚れを落とせるため、全般的にお薦めできるシャンプーだと言えます。
育毛に役立つ頭皮マッサージ
頭皮マッサージで血流を高めることで毛細血管を通して毛乳頭へ運ばれる髪の毛への栄養供給がスムーズになります。頭皮への摩擦を抑えるためマッサージの際は育毛剤やオイルを使用すると良いでしょう。センブリエキスや抗菌・抗酸化作用のあるボタンエキスが配合された育毛剤は血液循環をよくするので特におすすめです。
頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)というツボを、両手の中指と薬指を使って3回程度押し、耳の周りのリンパを指の腹で軽くほぐし、頭頂部から生え際にかけて両手の指の腹で、円をえがくくようにもみほぐすマッサージを毎日5分~12分程度行います。
頭皮に刺激を与えずに発毛・育毛に働きかけることができる肌にやさしい女性育毛剤なら天然由来成分で髪に艶とまとまりをつくることもできます。
育毛に役立つオイルトリートメント
オイルトリートメントにヴァージンココナッツオイルが保湿力が高くは肌に浸透しやすいのでお薦めです。ヴァージンココナッツオイルは化学物質や添加物が入っていないので酸化しにくく時間がたっても嫌な臭いがしませんし、敏感肌の方でも安心です。
タオルで洗髪後の毛髪と頭囲の水分を除去し、オイルを毛先になじませてから乾かします。髪のパサつきが気になるときにも効果的で、ドライヤーの熱による痛みを防ぐ効果もあります。
女性の育毛・薄毛・抜け毛の悩みまとめ
日々の積み重ねで脱毛と薄毛を予防し、頭皮改善で育毛体質を目指そう!
長期的に効果を持続させ実感するには日々のお手入れが大切です。正しいシャンプー方法は一生役に立ちますし、頭皮ケアと毛髪ケアは、5分ほどで出来てしまいますので、ヘアエステやヘッドスパをヘアサロンで受けるのも効果的ですが、一度覚えれば簡単なセルフケアをぜひ毎日の習慣にルーティン化して育毛体質を目指しましょう!