「最近、髪が細くなってきた気がする」
「分け目に地肌が見えるようになってきた」
というような悩みを抱えていませんか?
髪質が変わってきたときには、ヘアサイクルが乱れている可能性があります。
放置を続けているとますます進行し、抜け毛を招く可能性も少なくありません。
手遅れにならないよう、早めに対策しましょう!
ヘアサイクルとはどんなもの?
まずは、対策方法の前に「ヘアサイクルの仕組み」を解説していきましょう。
人間の頭皮には、およそ10万本ほどの髪が生えているとされています。
普段目につく「髪の毛」と呼ばれている部分は、部分は正しくは「毛幹」と言います。
地肌に埋まっている部分のことは「毛根」と呼ばれます。
そして毛根を包み込む部分は「毛包」と言い、その周りに「毛細血管」があります。
そして毛根の根元には「毛母細胞」があり、ここへ運び込まれた栄養や酸素によって髪の毛が成長していきます。
ヘアサイクルの周期とは?
一度生えた髪は、そのまま一生伸び続けるのではありません。
生えたあと抜け、また生える周期を繰り返しており、これがヘアサイクル(毛周期)です。
ヘアサイクルは大きく3つに分けることができ、成長期(3年~6年)、成長がとどまる退行期(1週間~2週間)、成長した髪が抜けていく休止期(3~4ヶ月)からなります。
女性のヘアサイクルは4~6年で1周し、人生で15~30回ほど繰り返されます。
100本以上の抜け毛は危険?
抜け毛は、平均して一日50~100本ほど発生します。
季節の変わり目には一時的に増加することもありますが、ほとんどの場合すぐに落ち着いていきます。
しかし、100本以上の髪が抜け続けたり、それによって薄毛が目立ったりしている場合は注意!
ヘアサイクルのが乱れ、毛髪の成長がスムーズに進行していない可能性があります。
女性のヘアサイクルはなぜ乱れてしまうの?
次のような3つの要因は、ヘアサイクルの乱れを招きます。
「血行不良」、「毛髪機能の滞り」、「ホルモンバランスの乱れ」、それぞれについて詳しくみていきましょう。
血行不良
食事の習慣
食事から摂取した栄養が毛根へスムーズに運ばれることで、髪の毛がどんどん成長していきます。
しかし、食事の習慣が十分な栄養が取り込まれないと髪も栄養不足に陥ってしまいます。対策をせずにいると、毛母細胞の分裂が滞り、自然に髪も細く弱い状態に導かれてしまいます。
運動不足
身体を動かす習慣がないことによる血行不良も、十分な栄養補給を妨げる原因です。
髪を作るために必要な栄養や酸素が運ばれなくなると、毛根の活動も滞ります。
特に、常に指先やつま先が冷えやすい人は危険!
末端の冷えは、血液の循環がスムーズにできていない証拠です。知らずしらずのうちに、毛根も栄養不足に陥っているかもしれません。
ストレス
強いストレス状態が続いていると、血管が収縮しやすくなり、その分毛根への栄養の分配が妨げられます。
また、ストレスは「コルチゾール」というホルモンの分泌を促します。このホルモンは、髪の成長をさまたげる活性酸素が発生するとされています。
タバコ
タバコに含有されているニコチンも、血管を収縮させます。ストレスや冷えと同じように、頭皮の血行不良の引き金になってしまいます。
ヘアスタイル
ポニーテールのように、髪を同じ場所でまとめるスタイルを続けていると、頭皮の血行障害を招く危険があります。悪化すると、頭頂部や生え際の髪が脱ける可能性もあります。
毛髪機能の低下
女性は更年期頃から、少しずつ髪の成長期が減少し休止期に入っていきます。
一つの毛穴に対して生える髪の本数が減ることで、頭皮全体の毛髪密度が減少してしまいます。
髪の太さも30代後半がピーク。40代以降はハリ・コシもなくなり細い髪が多くなっていきます。
女性ホルモンの減少
女性は30代以降、髪の成長をキープする成分エストロゲンの分泌量が減少します。髪が休止期に入ると、抜け毛が増えていきます。
エストロゲンが減っていく理由は、加齢のみではありません。代表的な例について、ご紹介しましょう。
分娩後脱毛症
出産にともなうホルモンバランスの乱れよって、エストロゲンが一時的に増え、産後には元に戻ります。これによって抜け毛が増えることを、分娩後脱毛症と言います。
すぐ落ち着くため気にしすぎる必要はありませんが、出産前から早めにケアしておくとスムーズな回復が望めます。
FAGA(女性男性型脱毛症)
エストロゲンが減っていく中で、女性もわずかに分泌している男性ホルモンの影響を受けることを女性男性型脱毛症と言います。
AGA(男性型脱毛症)の一種に分類されますが、男性のようにM字に後退したり髪の毛が全部抜けたりする症状はほとんどありません。
女性の場合は生え際から頭頂部にかけて髪が柔らかくなっていき、頭皮が透けて見えるようになります。
40代以降から発症しやすい症状ですが、ときどき10~20代で発症する場合もあります。
ヘアサイクルが乱れたときの対処法
ヘアサイクルを整え、髪の毛の成長期をできるだけ長くキープ維持することで、女性の薄毛予防と改善が可能になります。
ここからは、女性の薄毛対策について解説していきましょう!
必要な栄養素を摂取する
毎日の食生活が乱れていると、髪の毛の成長に必要不可欠な栄養が補給できなくなります。
毎日バランスの優れた食事を心がけることはもちろん、成長に必要なタンパク質とビタミンは、特に意識して摂取してください。
ホルモンバランスの乱れが気になるときは、女性ホルモンと同様の働きをする「大豆イソフラボン」が含まれる大豆製品を摂取しましょう。
食事から摂取しづらいのであれば、サプリなも上手に活用しながら栄養補給してくださいね。
スポーツや入浴で血行促進
効率的に毛根へ栄養を届けるためには、血流を促すことも大切です。
寝る前のストレッチ、ウォーキングなどは、気軽にチャレンジできるので特におすすめですよ。また、半身浴をするのも効果的です。
頭皮をほぐして血行促進
ヘアセット時やシャワー時に頭皮をもみながら、頭皮の血行を促進することもおすすめです。
・生え際から頭頂部まで、指の腹でやさしくもむ
・耳周辺にあるリンパを指の腹でほぐす
・つむじのツボである百会(ひゃくえ)を、指の腹でゆっくり押す
※毎日、5分程度を目安に習慣づけましょう。
マッサージをするときは、摩擦を抑えるために育毛剤を使って保湿しましょう
育毛剤を使った頭皮環境の改善
生活習慣を見直しても、頭皮環境が荒れていれば髪が育ちにくくなります。
内側からのケアをするのはもちろん、育毛剤を使って外側からもケアして、頭皮環境を改善しましょう!
女性のヘアサイクルの乱れを改善するには、以下の3つの成分が入った育毛剤を選ぶのがポイントです。
・血行促進をサポートする成分
・栄養補給をサポートする成分
・女性ホルモンをサポートする成分
これらの成分が配合されていることで、スムーズに髪の成長に必要な栄養が届きやすくなります。
また、育毛剤に含まれている成分は、天然エキスを抽出したものを選びましょう。
お肌への刺激を抑えられる、おすすめ成分を紹介しますので参考にしてくださいね!
センブリエキス
センブリという植物から抽出され、血行促進や栄養供給をサポートしてくれるエキスです。
イチョウ葉エキス
イチョウから抽出され、頭皮の血行促進とともに悪影響を及ぼす活性酸素を抑えてくれます。
ボタンエキス
牡丹の花から抽出され、抗菌・抗酸化作用によってフケやかゆみなどのトラブルを改善します。
イザヨイバラエキス
イザヨイバラの実から抽出され、活性酸素の除去によって、健やかな頭皮環境づくりを行います。
これらの天然エキスがすべて配合されているのが、女性専用育毛剤である「ベルタ育毛剤」。
ベルタ育毛剤の特徴や、口コミ、効果やレビューをこちらの記事で紹介していますので、参考にしてくださいね!
女性のヘアサイクル乱れは薄毛のはじまり!原因と対策方法を解説!まとめ
ヘアサイクルの乱れを予防・改善して健康な髪を育てよう
一度抜けた髪が新たに生えるまでに、少なくとも3ヵ月から半年ほどの時間がかかります。
効果がすぐに見られないと落ち込んでしまうかもしれませんが、だからと言ってそこでケアをやめてしまうのはもったいありません!
女性の薄毛は、特に生活習慣の影響が大きいのが特徴。原因が分かれば、改善しやすいため、毎日の生活を見直し少しずつケアを続けましょう。
重要なのは「血行促進」と「食事」。
さらに育毛剤を活用したケアも取り入れ、ヘアサイクルの乱れを改善しましょう!